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原作感想

塩沢さんがアニメ・ドラマCDなどで演じられた作品の原作の感想を載せています。
タイトルオンマウスで塩沢さんが演じられたキャラクター名を表示。
あらすじ、登場具合なども記述していますが、作成者の主観に基づいています。

紫色の項目は榎本緑色の項目は48が担当しています

目次

漫画

原作

美少女戦士セーラームーン | BASARA | 聖魔伝 | パタリロ! | 王都妖奇譚 | アーシアン | 南国少年パプワくん | 風と木の詩 | 吸血姫美夕 | 天使禁猟区 | 北斗の拳 | 変幻退魔夜行 カルラ舞う! | 天馬の血族 | うる星やつら | TOMOI | エリア88 | ふたり鷹 | 究極超人あ~る | ドラゴンボール | 金田一少年の事件簿 | 生徒諸君! | カメレオン | どろろんぱっ! | はいからさんが通る

派生

アンジェリーク | 蒼黒の餓狼 -北斗の拳 レイ外伝- | スタンレー・ホークの事件簿 | 未来警察ウラシマン | ARIELコミック

小説

原作

スタンレー・ホークの事件簿 | 金環蝕 | 花夜叉(花鎮の饗) | THE DARK BLUE | ドラゴンランス(ドラゴンランス戦記)

派生

花鬼 | 電脳都市 OEDO 808 | テイルズ オブ ファンタジア | 装甲騎兵ボトムズ | 変幻退魔夜行 カルラ舞う!奈良怨霊絵巻 | ドラゴンランス伝説 | 超獣機神ダンクーガ 獣機神曲 | 小説アンジェリーク異聞 -剣豪倉菱無関心之介-

漫画(原作)

美少女戦士セーラームーン

プリンス・デマンドが登場するブラックムーン編は単行本の第4~7巻にあたります。アニメとは設定や展開、キャラクターの性格づけが多少異なります。
原作では反逆の少年・好戦的な性格が前面に出ています。そのため、落ち着きはらってワイングラスを傾けるアニメは、もしや塩沢キャラ用にカスタマイズされたのではと疑ってしまいます…(笑)

塩沢キャラ出演度:★☆☆☆☆(第4~7巻にのみ登場)

主人公のうさぎを拉致監禁して無理やり唇を奪い、グーパンを食らいます。

原作者○武内直子
掲載誌○なかよし
入手状況○講談社コミック・全18巻

ひとくちメモ

兄弟が好きならアニメで主従が好きなら原作を勧めます(身も蓋もない)。跪いてマントに口づけされるシーンは衝撃的かつ引き返せない沼でした。
現在は新装版が出ています。絵柄が変わったと聞きましたが、ストーリーや台詞にも変更があったんでしょうか?

BASARA

アニメは1クールという制約で初めから触り部分のみの映像化と決定していたそうです。そのためTVアニメでは珍しく、第11話の四道編(単行本では第4巻にあたる)までは非常に原作に忠実に作られていました。
敵同士と知らずに惹かれあう主人公たち。恋愛を盛り込みつつ時代の変革を描いた圧倒的なスケールのストーリー漫画です。アニメでもぼかさずに描かれた揚羽の四道への複雑な感情は、原作でより詳しく描かれていきます。

塩沢キャラ出演度:★★★☆☆(カッコイイぞ)

ストーリー上かなり重要な人物で出番も多いのですが、途中出てこない時期があったような?ということで、★3つにしています。
アニメ化の際、塩沢さんは「帰蝶になるから役が自分にきたんだ」と思われたそうですが、いーやっ、私は絶対、「元・四道の父親の稚児」設定が理由だと思います。

原作者○田村由美
掲載誌○別冊少女コミック
入手状況○フラワーコミックス・全27巻(第26・27巻は番外編集)

ひとくちメモ

揚羽主人公の番外編「間-HAZAMA-」が第25巻に収録されています。本編が始まる前の話なので、もちろん四道も登場します。
(2016.9.25追記)イラスト集「1 炎」「2 大地」とも、塩沢さんについての記述はありません。ご参考までに。

聖魔伝

少女ヒルダと、魔界公爵ラウレス、勇者ロードリークの恋愛模様。前世やら魂やら、魔族や剣が出てくるファンタジー系恋愛漫画です。
ドラマCDになったのは本編の下地となる、ラウレスが人間だった頃の話です。「番外編・闇の花冠」として第5巻に収録。幻冬舎文庫では第4巻に収録されています。

塩沢キャラ出演度:★★★★☆(ヒロイン相手役)

ヒロイン・ヒルダを愛していて、彼女のためなら何でも受け入れます。アブナイ趣味の仮面男に囚われることを承諾して甘んじて鞭打たれ、緊縛され、流れる血を舐められ…単行本第3巻参照。

原作者○氷栗優
掲載誌○月刊ASUKAファンタジーDX
刊行情報○あすかコミックスDX・全10巻(B6サイズコミック)

ひとくちメモ

ラウレス役は氷栗先生のご指名だったそうです。確かに塩沢さんの役でした。

パタリロ!

一話完結(まれに長編の章もあり)の形式をとるギャグ漫画。78年に連載を開始し、2013年現在も連載中という長寿作品。ドタバタコメディだけでなく、ミステリー、超常現象、シリアス、時代劇など、非常に幅の広い作品でもあります。
登場人物たちは、惜しみなく投入される美少年、美少年キラーの異名をとる美形のOO要員、何もかもが規格外の主人公・パタリロ殿下、と、とにかくキャラが濃い。
TVアニメにもなっているので、まさかこんなにもめくるめく官能・しかもボーイズの世界だとは予想していませんでした。癖になる面白さです。

塩沢キャラ出演度:-(タマネギが特殊なので換算に馴染みません。)

原作者○魔夜峰央
掲載誌○別冊花とゆめ など
刊行情報○花とゆめコミックス・87巻(以下続刊)

ひとくちメモ

時々ネタにされているので「風と木の詩」を知っているとより楽しめます。

王都妖奇譚

影連は全4枚発売されたどのドラマCDにも登場しますが、原作ではたびたび登場する程度。話は主として主人公の清明に、豪放磊落な将之を相棒に据えて怪異を解決していく一話完結スタイルです。しかし、後半になると影連の出番はぐっと増え、清明と影連の対決を主軸にストーリーが展開します。
ドラマCDにもなった「化石の海」は文庫第5巻に収録。文庫第6巻「蜃楼都市」で因縁に決着がつきます。「蜃楼都市」のラストシーンはこの作品の見どころの一つと言っても過言ではありません。

塩沢キャラ出演度:★★☆☆☆(出たり出なかったり。清明と深い因縁のあるキーポジション)

いわゆる塩沢さんのハマリ役。ドラマCD(清明/CV:井上和彦、将之/CV:山寺宏一、影連/CV:塩沢兼人)は岩崎先生ご指名キャストでした。

原作者○岩崎陽子
掲載誌○プリンセスeclipse
入手状況○秋田書店・文庫版全7巻(単行本12巻分)

ひとくちメモ

ドラマCD「化石の海」のブックレットにも描き下ろし漫画がついています。

アーシアン

ドラマCDとOVAで設定や展開が異なり、最初戸惑いましたが、原作に忠実なのがドラマCD三部作。OVAはオリジナルストーリーです。
パラロス(PARADISE LOST)やOVA3などの位置付けについては、wikipediaが詳しいのでそちらをご覧ください。

高河先生の漫画はモノローグの言葉がきれいだと感じます。ドラマCDを聴いてから原作を買いに走りました。台詞等、原作がそのまま音声化されているのが、あまり他では見かけないところであり嬉しいところです。

塩沢キャラ出演度:★☆☆☆☆(主人公側とは接点なし)

芦屋博士が登場するドラマCDVol.2の原作は文庫第1巻「永遠のロマンス②」です。以降、第2巻「永遠のロマンス③」で再登場してくれます。

原作者○高河ゆん
掲載誌○月刊ウィングス→サウス
入手状況○創美社・文庫版全4巻+別巻1巻

ひとくちメモ

別巻はラファエルとミカエルの番外編まとめで、芦屋博士は登場しません。

南国少年パプワくん

当初は変人や生物(ナマモノ)たちが大手を振って闊歩するギャグ漫画だったのが、ルーザーが登場するころにはバトルあり苦悩ありのシリアス展開になっています。が、そこはそれ、柴田亜美先生ですから、ボケとツッコミと同性愛表現親子愛や友情のキレ味は衰えちゃいません。
「嵐の四兄弟」におけるルーザーパートの歌詞および台詞は単行本第6巻・ハーレムの回想に基づいています。こういうことだったんですねえ。「首をキュッとね!」という…それじゃホラーか。

本編開始時点ですでに故人のルーザーですが、登場するのは回想シーンだけではありません。ネタバレになるため詳しくは控えますが、森の中でのあの一連の流れが映像化も音声化もされていないことがつくづく惜しく感じられます。塩沢さんはきっと抜き録りでない、通しの演技で一人二役を演じてくださったのではないかな…と思います。

塩沢キャラ出演度:★☆☆☆☆(初登場第6巻。しかし存在感はあります)

第7巻の「助けて兄さん」には血が沸騰するかと思うほど萌えました。彼の兄さんはマジック(CV:速水奨)しかいませんね!もちろん総帥はばっちり信号キャッチしてくれます。

原作者○柴田亜美
掲載誌○月刊少年ガンガン
入手状況○ガンガンコミックス・単行本全7巻

ひとくちメモ

TVアニメにもなっていますが、単行本4巻までの内容のためルーザーは登場しません。

風と木の詩

繊細な筆づかいによる、触れれば砕けるガラス細工のような絵の美しさ。夢のような世界を描きながらも、パリの石畳、銀製の食器には質感まで感じられるようです。また、言葉の選びかたが非常に鋭く、詩やモノローグ、台詞の一つにいたるまで、時に小説を読んでいる気にもなります。
セルジュとジルベールの出会いから、ジルベールの過去編、セルジュの過去編、そして再び現在へ……登場人物の思想や行動に説得力と具体性を持たせる構成の深度に、終始圧倒されました。
読むのにとても体力のいる漫画だなと思います。逃避行からのラストは、わかってはいても衝撃的で、何日か放心状態になりました。

塩沢キャラ出演度:★★☆☆☆(巻によってばらつきます)

過去編である「ジルベールの章」では出ずっぱり。「セルジュの章」でもアスランの学生時代にちらりと登場します。
オーギュはまことに塩沢さんの演じられるキャラクターだなと…。読みながら鳥肌立ちどおしでした。思い入れが深く、とても言葉になりません。

原作者○竹宮惠子
掲載誌○週刊少女コミック→プチフラワー
入手状況○小学館叢書・全9巻(単行本17巻分)

ひとくちメモ

文庫版では最終巻に描き下ろしの番外編が掲載されています(本編後のロスマリネとジュールの話)。

吸血姫美夕

OVAが先発のため厳密にはメディアミックス作品ですが、ドラマCD「新吸血姫美夕・西洋神魔編」の原作ではあるのでこちらに。

絵が繊細で美しく、世界観も幻想的です。「西洋神魔編」のような長編は珍しく、一話完結の回がほとんど。漫画ではドラマCDに登場したレムレスとカールアが後々もかかわってきます。
ドラマCDはかなり漫画を忠実になぞっています。とは言え尺の都合で落とされた部分もありますので、ぜひ漫画版にも触れられることをおすすめします。

塩沢キャラ出演度:★★★★★(出ずっぱり。西洋神魔編では主役レベルです!)

西洋神魔。はぐれ神魔を闇に還す監視者・美夕の傍らに影のように寄り添います。

原作者○平野俊弘(現・平野俊貴)  漫画○垣野内成美
掲載誌○サスペリア
入手状況○秋田書店・文庫版全10巻(単行本10+5巻分)

ひとくちメモ

塩沢さんがラヴァを演じられるのはOVA版およびドラマCD「新吸血姫美夕・西洋神魔編」全6巻のみです。TVアニメ版のラヴァは別の方が演じられています。

天使禁猟区

ゴシック系ダークファンタジー。髪の一本まで細かく描かれる絵柄と、独特の世界観設定に厚みを持たせるルビのオンパレードが印象的です。幾層にも積み重ねられた人物設定が本作の最大の特徴であり鍵でもあります。
ただそれは副産物であって、主軸は実の兄妹の禁じられた恋なんですね。受け付けない方は避けるのが無難です(自分は脇キャラに活路を見出しましたが)。地の番人ウリエル(CV:速水奨)やシリアスと破滅に転がるしかないところを軽妙にすくいあげてくれる加藤が好きでした。

塩沢キャラ出演度:★☆☆☆☆(主人公側とさほど接点なし)

長髪美形、能力主義、潔癖、冷徹。ただしある一人には執着する。ザ・塩沢キャラ!ザフィケルへの愛憎に心臓跳ねっぱなしでした。警告も激昂も拷問もやってくれます。
…だけに、正体判明は鈍器で殴られるレベルのショックでした。

原作者○由貴香織里
掲載誌○花とゆめ
入手状況○白泉社・文庫版全10巻(単行本20巻分)

ひとくちメモ

文庫版第9巻の巻末に塩沢さんのお名前が出ます。
由貴先生は画集Ⅱ「失墜天使」にて、塩沢さんの声がお好きだったと語られています。また、セヴォフタルタ役を継がれた小杉十郎太さんの指名理由も載せられています。お二人とも大好きなのでこのインタビューには胸にしみるものがありました。
なお、画集Ⅰには塩沢さんについての記述はありませんでした。ご参考までに。

北斗の拳

長い間、ただのバトル漫画と誤解していました。読んでみて初めて精緻なタッチを知り、様々な形の深い愛を描いていると知りました。表情の一つひとつ、台詞の一つひとつがこれでもかと胸に迫ります。何度も泣きました。普段主人公にはまらない私ですが、北斗の拳ではケンシロウが一番好きです。

塩沢キャラ出演度:★★☆☆☆(登場する文庫第2~5巻ではメイン)

“南斗”というから敵だと思っていたら、ケンのいい相棒です。餓えた狼のような心から、ケンやマミヤたちとの出会いで人間らしさを取り戻していく過程、そして逃れられぬ最期には落涙必至。

原作者○武論尊   漫画○原哲夫
掲載誌○週刊少年ジャンプ
入手状況○集英社・文庫版全15巻(単行本27巻分)

ひとくちメモ

塩沢さんが劇場版のパンフレットでレイについてコメントされていて、それが好きだなぁ…。

変幻退魔夜行 カルラ舞う!

OVAになった「奈良編」「仙台編」ののち、奈良編で敵として登場した辰王が再登場する「飛騨編」、「瀬戸内編」と続いていきます。主人公の扇姉妹、扇姉妹と同年齢の近江、陰陽師の剣持、内調の錦織といった面々で怨霊や呪詛などの事件を解決していくというスタンスに変わりはありません。
霊的なことにはとんと疎い私ですが、歴史や地理を紐解いて謎に迫るというしっかりした作りのおかげで敬遠することなく楽しめました。瀬戸内編だと闇の死繰人としての剣持さんを見られるのが推しポイントです。

塩沢キャラ出演度:★★★★★(ほとんど出ています。主役の番外編もあり)

優秀な術者というだけでなく、穏やかで人間的にも成熟した人物です。料理の腕も除霊の腕も超一流。自らの「裏」の顔を冷徹に認識しているあたりも好きです。

原作者○永久保貴一
掲載誌○月刊ハロウィン
入手状況○秋田書店・文庫版全8巻(単行本18巻分)

ひとくちメモ

なんと原作の仙台編には錦織さんが登場しません。OVAだと初っ端から「やりに行くか」だなんて台詞を剣持さんに投げかけていたこと(他すし鉄デート)を考えると、スタッフにその手のファンがいたんじゃないかと邪推してしまいます。
「カルラ舞う」という一連のシリーズとして、「真カルラ」や「超カルラ」といった続刊が刊行されています。

天馬の血族

ドラマCDは単行本第6巻までの内容。その後、原作ではオルスボルトを盾にとられたアルトジンがいったんは帝となり、しかし再び草原に帰ります。以降は加速度的に草原(チグル)と都の戦いへ。
草原と都、男と女、龍と牡丹。対となるものが互いの特異さを浮き彫りにします。システム化された都に対して、草原が「血縁」「乳兄弟」「幼馴染」と絆を主に描かれるのもそのせいでしょうか。その中で、帝や修多羅にもまた「きょうだい」がいたことは救いへの糸口だと願ってやみません。

塩沢キャラ出演度:★★★★☆(所属は主人公側ですが、敵と内通しています。重要ポジション)

兄への劣等感と強烈な愛憎が後半になっても鍵を握り、主体的に物語を動かしていきます。非常に「演じるのがむずかしい」キャラクターだと思いますが、それをドラマCD第1巻から完成させてくださった塩沢さんは、月並みな表現ですが本当に凄いと思います。

原作者○竹宮惠子
掲載誌○月刊ASUKA
刊行情報○あすかコミックス・全24巻(完全版全8巻)

ひとくちメモ

第23巻では、ささやななえこ先生の寄稿漫画に塩沢さんがいらっしゃいます(!)

うる星やつら

鬼族の女の子・ラムと、浮気性のあたるを軸に、色んなキャラを巻き込んで毎度騒動が起こるるーみっくワールド。
こんなだったかはおいといて(笑)、学生時代の楽しさを思い出させてくれます。当初はぱら読みのつもりだったのが、気がつけば面堂君に転んでかじりつくように読み進めていました。どのキャラクターもたいへん魅力的です。とにかく面白い。TVアニメもキャストが良くて楽しい。疲れたときに読むと元気が出ます(*^▽^*)

塩沢キャラ出演度:★☆☆☆☆(ただし登場する34巻ではメイン)

ラムをお嫁さんにしようとやってきた、東北弁チックな金髪美形。感情表現が素直でかわゆいです。

原作者○高橋留美子
掲載誌○週刊少年サンデー
刊行情報○サンデーコミックス・単行本全34巻

ひとくちメモ

映画「完結篇」は原作第34巻が元です。尺の関係で映画のほうが追加されているくらいで、ほぼ取りこぼしはありません。

TOMOI

大きく三章から成り立っています。渡米した友井が自らを同性愛者と知り恋人と出会い別れる第一章、日本に戻って後輩やその彼女とかかわる第二章、米で新たな恋人と出会ったが彼を喪い、一転アフガニスタン、戦場へ赴く第三章。
エイズや同性愛者への偏見、内戦など社会的な内容にも鋭く切り込んでいて、画面の見せ方や台詞回しが緻密に計算されています。ラストは風と木の詩並みに心にずっしりくる作品でした。

塩沢キャラ出演度:★☆☆☆☆(最後の章に登場)

ストーリーの主軸には絡みませんが、友井に重要な台詞を投げかける役です。

原作者○秋里和国
掲載誌○プチフラワー
入手状況○小学館・文庫版全1巻

ひとくちメモ

まだドラマCDの方を聴いていないのですが、キャストを見る限り妥協せずに作りこまれていそうで楽しみです。

エリア88

少女漫画チックな絵柄や表現と、硬派で緻密な戦闘機の描写のギャップが衝撃的でした。ホモソーシャルな世界観と、登場人物の軽妙な掛け合いと、粋でニヒルなポエムが新谷節。クセになります!とにかく大好きな作品です。
アニメは原作に忠実ながらも、真中心のストーリーのみを抜粋し、大胆に再編集がなされています。原作では、第二の主人公として、エリア88司令官のサキ中佐にも同じくスポットがあてられ、アスラン戦争の悲劇性がじっくりと描かれています。ラストの怒涛の展開に至っては、涙なしでは読めないほど!ぜひ原作にも触れていただきたい作品です。

塩沢キャラ出演度:★★★★★(主役です!)

真の魅力はアニメでも十分すぎるほど描かれていますが、原作では泣いたり笑ったり怒ったり狂ったりと、さらに情緒豊かに描かれています。「あは!」という無邪気な、そして時にはシニカルなはにかみ笑いが特に印象的で、好きです。

原作者○新谷かおる
掲載誌○少年ビッグコミック
入手状況○復刻版・全10巻、デジタルコミック(CD-ROM2枚組)

ひとくちメモ

ゲームバンク社より、コミック全巻のデータが収録されたデジタルコミックも発売されています。
絶版ですが、相関図や航空機データ、イラスト集、著者インタビュー等、エリア88の世界を楽しむ付録も盛りだくさんの逸品。

ふたり鷹

戦闘機乗りがバイク乗りに変わっても、男同士の熱すぎる戦いと、愛とロマンあふれる緻密なマシンの描写に違いはありません!
何より面白いのは、スピードレースでなく耐久レースを中心に描かれているところです。団体戦ならではの協力関係も見どころですし、長丁場の戦いでは単なる技術面・体力面のみならず精神面での戦いになってくるのが大変アツいです。豊富かつ親切な解説のお陰で、バイクやレースに詳しくない自分でも十分に楽しめました。

塩沢キャラ出演度:★★★☆☆(主役…だけど)

主役の一人ではありますが、やはりメインは沢渡の方なので、登場しない場面もしばしば。しかし、単なるクールなライバル役ではなく、レースやバイクにかける熱い情熱や、兄としての優しい一面を見せたり、時には幼児返りや廃人化まで(…)と、実に魅力(と衝撃)の尽きないキャラです。

原作者○新谷かおる
掲載誌○週刊少年サンデー
入手状況○単行本・全19巻

ひとくちメモ

来年(2014年)は30周年ですね!ということで是非DVD-BOX化をおねがいします( ´、ゝ`)

究極超人あ~る

所狭しと散りばめられた、元ネタありきのジョークの応酬!スピード感あふれる怒涛の会話劇に挟み込まれる、あ~るの間抜けさが絶妙なアクセントになっています。この独特のテンポ感・空気感は映像化不可能と言ってもいいくらいですが、それを可能にしてしまった声優さん方の名演には「お見事」の一言。
塩沢さんの代表作かつ、全9巻と短めの作品なので、是非ご一読ください。とにかくあ~る君がかわいくて仕方ありません!

塩沢キャラ出演度:★★★★★(そりゃあもう、主役ですから!)

あ~る君は主役なので、当然ながら最初から最後まで出ずっぱりです!
ただ、成原あきらの出番は第2巻収録の「R誕生秘話」にちょろっとのみ。大好きなのでもっと登場して欲しかったな~。

原作者○ゆうきまさみ
掲載誌○週刊少年サンデー
入手状況○単行本・全9巻

ひとくちメモ

あちこちに散らばっているジョークの元ネタを知っているとより楽しめます。(参考:『究極超人あ~る』元ネタ・リスト
また、2012年にチャリティー企画「ヒーローズ・カムバック」の一環として、スピリッツに読切が掲載され、後に単行本化されました。

ドラゴンボール

当初はボーイ・ミーツ・ガールの冒険活劇ギャグ漫画だったのが、週間少年ジャンプの宿命と言わんばかりにバトル作品に。全くもって説明不要の国民的アニメで、漫画にアニメにゲームにカードダスに…と、私もリアルタイムで盛大にのめりこみました。
基本的に、全42巻分全てがアニメ化(無印とZに分かれて全444話)されていますが、塩沢さんはレギュラーキャラではないので、そのうちの8話のみの出演です。

塩沢キャラ出演度:★☆☆☆☆(だってナムですし)

原作での出番は第21回天下一武道回編の其之三十五~其之四十六(単行本第3巻~第4巻収録)のみ。アニメの第21話~第25話にあたる部分です。ナムはアニメ第29話及び第86話にも登場しますが、アニメオリジナルの展開なので、原作には登場しません。
そう、原作では天津飯とナムが戦ったりはしていないんです……ありがとう…アニメスタッフさん…

原作者○鳥山明
掲載誌○週刊少年ジャンプ
入手状況○単行本・全42巻

ひとくちメモ

塩沢さんは第80話に豹牙天龍役としても出演されていますが、アニメオリジナル回のため、原作には登場しません。

金田一少年の事件簿

コナンの大ブレイクともシンクロして、当時、世間は空前の推理漫画ブームに……なっていたかはわかりませんが、漫画にアニメにドラマにと、当時非常にのめりこんだ作品の一つです。
コナンと比較すると、対象年齢が少し高めで、お色気シーンや若干グロテスクな描写、重たい動機に暗い結末…が特徴的で、かつ最大の魅力でもあります。ドラマについては「怖い」という意見もしばしば耳にしましたが、その点コミックの方は比較的マイルドなので(?)、ホラーが苦手な方でも大丈夫かと思います。(たぶん…)

塩沢キャラ出演度:★☆☆☆☆(1話のみ!)

ファイル12「蝋人形城殺人事件」は単行本第16巻~第17巻に収録されていますが、中でも狭山の出番は第17巻収録の「蝋人形城殺人事件(12)」の1話のみ! 該当話では完全に主役です。ご参考までに。

原作○金成陽三郎  漫画○さとうふみや
掲載誌○週刊少年マガジン
入手状況○単行本・全27巻(FILEシリーズ)+短編集(全6巻)

ひとくちメモ

全27巻の第一期が終わった後も、新シリーズとして、断続的に続編が発刊されています。
また、「蝋人形城殺人事件」はドラマ(第一シリーズ)のラストを飾る事件にもなっています。

生徒諸君!

OVAは序盤の中学生編(単行本7巻まで)のみ。大分端折られてはいましたが、尺を考えると、それでもかなり詰め込まれていた方かな…という印象。
原作はその後、高校編から大学編へと進んでいき、最終的にナッキーが教師になるまでが描かれていきます。複雑な恋愛模様や親しい人々の死、哀しい事件など…重たい展開にぼろ泣きになりながらも、何度も読み返した作品です。OVAでは、生徒諸君のメインとも言える「マールの死」「ナッキーと岩崎&沖田の三角関係」「沖田の遭難」までは描かれなかったので、アニメで心を打たれた方は、ぜひ原作もどうぞ。

塩沢キャラ出演度:★★☆☆☆(悪たれ団の一員)

最初から最後まで、全編を通して登場しますが、あくまでサブ的なポジションのため、出番はそこまで多くありません。

原作者○庄司陽子
掲載誌○週刊少女フレンド
入手状況○単行本・全24巻+外伝(1巻)

ひとくちメモ

外伝は沖田成利の過去編。非常に印象的なストーリーかつ、沖田が大好きだったので(笑)、子供ながらに何度も何度も読み返しました。ちなみに、悪たれ団の面々は最後の数コマのみ登場します。
2003年から、続編の教師編の連載も開始されました(完結済)。未読ですが、田村も登場するようです。

カメレオン

背が低くて顔もまずい主人公・ヤザワが見栄とハッタリと強運で成り上がっていくヤンキーもの。マガジンらしく下半身の話はよく出ますが、シモくても別にエロくはないのでご安心を。どこの層向けなのか、美女にしか見えない女装男子や犬猿の仲の事故ちゅー、死なせてしまった先輩にこだわり続けるイケメンといったアレも満載。
生き生きとしたヤンキー口調やバイク・抗争の描写といったこの手の漫画の筋は通しながら、他誌や80年代アニメのネタが随所に散らされているのが二度おいしいところ。しょっちゅう出てくる999ネタのみならず、世紀末から宇宙世紀までバリエーションに富んでいます。

塩沢キャラ出演度:★★★★☆(主人公側のレギュラー)

義理と人情に厚いスキンヘッドのナイスガイ。相棒の相沢が美形なので、役回り的にはちょっと損をしているかもしれません。
役回りといえば、原作は渋カッコ良く描かれたOVAとは少し違い、わりとギャグ扱いされています。とはいえ、恋人・チカとの話ではどれもオットコマエです。

原作者○加瀬あつし
掲載誌○週刊少年マガジン
入手状況○単行本・全47巻(一部KPC)

ひとくちメモ

次回作「ポリ公マン」では消防士となり、白バイ隊員の相沢と紅白コンビと呼ばれる椎名も登場します(全4巻中2-3巻)。
なお、2014年1月に、7年後を舞台にした続編「くろアゲハ」の連載が月刊マガジンで開始されました。チカと結婚して居酒屋OZを始めた椎名も出てきます。…扱いは更に酷くなっていますので、くれぐれもアゲハから読まないように!

どろろんぱっ!

一話完結のギャグものです。主人公のあんこ、彼女の家にとりついた百年おばけ・小町、小町を成仏させようとする下っぱ天使・アンジーという三バカトリオのドタバタコメディ。
「あさりちゃん」の作者さんで絵がかわいらしく、とっつきやすい作品です。コマ割りが大きくスピーディーに進むのですぐ読めます。

塩沢キャラ出演度:★★★☆☆(アンジーの上司。後半になるほど出てきます)

美形。指導は厳しいものの、顔を見にきてくれたり詰めの甘いところがあったり、意外とちょろそうなところがかわいいです。ガブリエルとの絡みは5巻をどうぞ。

原作者○室山まゆみ
掲載誌○ぴょんぴょん
刊行情報○てんとうむしコミックス・全5巻

ひとくちメモ

巻末おまけ漫画にて、はっきりガブリエル(ワイルド系金髪美形)がミカエル狙い、と描かれています。噂には聞いていましたがたまげました。つくづくガブリエルさまもアニメに出てほしかった…と思います。

はいからさんが通る

時に重いテーマを扱いながらもじめっと暗く沈まないのは、緩急のついた演出や時折混ざるメタ発言もさることながら、物語を明るくリードしてくれる主人公・紅緒の力でしょう。カラリと乾いた初夏の風のようなドライさが作品全体にあり、本作の雰囲気を楽しいものにしています。
親友・環も新婦人に相応しい、颯爽とした強さを持っています。まことに魅力的な(ほんとに!)男性陣をそろえながら、それ以上に女性陣が魅力的。「はいからさん」のタイトルどおり時代と女性のパワーを感じる一作です。

それにしても少尉のさわやかさったらないですね!森功至さんの歯の白そうな笑い声がぴったりです。

塩沢キャラ出演度:-(何話かモブ役で出演されましたが、そのうちのいくつかを視聴しただけのため、換算できません。)

(+´・ω・`).。oO(アニメさえ…アニメさえ観られればわかるのに…)

原作者○大和和紀
掲載誌○週刊少女フレンド
刊行情報○講談社コミックスデザート・全8巻(7巻後半と8巻は番外編)

ひとくちメモ

全42話のTVアニメで描かれたのは少尉が侯爵として日本に帰ってくるところまでだそうです。単行本では第3巻にあたります。
なお、アニメはソフト化されていませんが、1978年の本放送以外に、有料チャンネルで再放送されたことがあるようです。ソフト化なんて贅沢言いませんので、再放送でもネット配信でもとにかく視聴できるように…切に…切に…。
(2016年追記)2016.12.21に初パッケージ化され、DVDおよびBD-BOX発売が決定しました!

漫画(派生)

アンジェリーク

メディアの違いにより、マルチEDのゲームと違ってアンジェリークおよびロザリアが結ばれる相手は決まっていますが、どの守護聖にも見せ場があるので誰が贔屓キャラでも楽しめる作りになっています。

ゲーム未プレイ者にも分かりやすく、入門編にベスト。ドラマCDだけでは掴みきれなかったキャラ同士の関係性や距離感を勉強できました。

塩沢キャラ出演度:★★★☆☆(だいたい登場します)

アンジェリークとはもちろんのこと、いろーんなキャラとかかわります。(よこしまな意味ではなく)誰との組み合わせが好きでもオススメ!
個人的にはランディが結構クラヴィスを構いにくるのが新鮮でした。

原作者○由羅カイリ
掲載誌○月刊ASUKAファンタジーDX
入手状況○あすかコミックスDX・全11巻(B6サイズコミック)

ひとくちメモ

本当に余計な話ですが、あまりにもジュリアスとクラヴィスがたまらんアレで背中を突き飛ばされるようにしてレジによろけました。…もう本当に。

蒼黒の餓狼 -北斗の拳 レイ外伝-

北斗の拳のレイを主人公にしたストーリー。アイリや七つの傷の男を捜して旅をしているという設定は原作通りですが、南斗水鳥拳の師の登場や女人の街など、オリジナル要素が前面に出ています。また、掲載誌の違いかと思いますが、テイストが成人男性向けです。
特筆すべきは、親友という言はあったものの原作では顔を合わせる機会のなかったシュウとの絆が描かれていることでしょうか。縦ロールユダ様とか。

塩沢キャラ出演度:★★★★★(主役)

作画○猫井ヤスユキ(原案○武論尊、原哲夫)
掲載誌○週刊コミックバンチ
刊行情報○新潮社・全6巻(B6サイズコミック)

ひとくちメモ

北斗の拳のキャラ外伝については、外伝を執筆する方の裁量に任されているのか、原作との整合性や作風・画風はあまり重要視されていないようです。

スタンレー・ホークの事件簿

原作(第1巻「仮面」)のコミカライズ。画が小説版で挿絵を担当されていた本仁戻先生ですので、絵柄に違和感もなく全体的に締まった印象を受けます。

塩沢キャラ出演度:★★★☆☆

描き下ろし漫画にも登場します。

作画○本仁戻(原作○山藍紫姫子)
刊行情報○花音コミックス・全1巻

ひとくちメモ

本仁先生による「スタンレー・ホークの事件簿」は、芳文社刊の原作第3巻に16p描き下ろし漫画が掲載されています。

未来警察ウラシマン

1、2巻は劇画タッチで、アニメよりもSF感が強く硬派になっています。一方、3、4巻は絵柄もシンプルなギャグ漫画に変わります。キャラのデザインや設定も若干変わっているため、アニメのコミカライズ、というよりは「もう一つのウラシマン」という印象です。

塩沢キャラ出演度:★★★☆☆(1、2巻では存在感薄め。3、4巻ではレギュラーとして大活躍)

1、2巻では黒髪のルードビッヒ(誰かと思った)、3、4巻では教師にマフィアにとコスプレを繰り返すルードビッヒが楽しめます。ただ、3、4巻はキャラ崩壊が激しいので、苦手な方はご注意を。

漫画○明石のぼる(1,2巻)、乾はるか(3,4巻)
企画・原案○竜の子プロ
入手状況○秋田書店・全4巻

ひとくちメモ

1、2巻には、アニメの1話、2話、3話、7話、14話に相当する部分が収録されていますが、流れやオチは異なります。
(残念ながら7話相当回にルードビッヒは登場しないため、札束でひっぱたかれるシーンはありません…(´;ω;`))

ARIEL(エリアル)コミック

二次創作コミックアンソロジーであり、原作のコミカライズではありませんので、ご注意ください。プロの漫画家さん方によるものなので、クオリティは非常に高いのですが、作品の説明は一切ありませんので、先に原作やOVAに触れていないと、内容が全くわからないかと思います。

第1巻には鈴木雅久先生による特別寄稿あり。鈴木先生のラグナス(OVAオリジナルキャラ/CV:鈴置洋孝)が見られるのはここだけではなかろうか…!貴重な裏設定も披露されており、大変おいしい一冊です。

塩沢キャラ出演度:★★★☆☆

地球側が中心のコミックが多いので、ハウザー艦長の出番は少なめです。
しかーし!色々な方のハウザー艦長が一度に見られる機会は滅多にありませんので、涙が出るほど貴重でありがたいアンソロジーです。

原作○笹本祐一
刊行情報○朝日ソノラマ・全14巻+番外編2巻

ひとくちメモ

ギャグの一環とはいえ、第3巻にラグナス×ハウザーのベッドシーンがあったのには腰を抜かしました…。公式なんだぜ…これで……。

小説(原作)

スタンレー・ホークの事件簿

スタンレー役の中田和宏さんの熱演で、上質な洋画を思わせる仕上がりになったドラマCD(シナリオの元は第2巻「葛藤」および第1巻「月光浴」)。三人の男たちが危ういトライアングルで織り成す刑事物サイコサスペンスは、全4巻でさらに手に汗握る展開を見せます。

三角関係とは言っても、誰かが泣きを見るようなことにはなりません!その点が一番好きで安心できるところです。ともすればドロドロの愛憎劇になってもおかしくない関係性を、三人のパワーバランスを保ったまま書ききった山藍先生の手腕に脱帽。完成度の高いシリーズです。

塩沢キャラ出演度:★★★☆☆(攻。…本編では。)

攻、まごうことなき攻でスタンレーとは恋敵なんですが、そのスタンレーは悪態をつきながらもジンに欲情したりするんですよね。まったくもって一筋縄でいかない美人です。
とは言え、やはりジンの最大の魅力はロスフィールドへ向ける愛だろうと思います。ドラマCDもそうでしたが、原作でも存分に書かれていきます。お楽しみに。

原作者○山藍紫姫子
入手状況○芳文社花音ノベルズ・全4巻

ひとくちメモ

用語辞典が「山藍紫姫子の世界PART3」に収録されています。
芳文社刊のものを加筆修正した角川文庫版には、'02年に発表された外伝が収録されています。スタンレーがジンを――お察しください。買わない手はありません。

金環蝕

イーストプレス社発行の完全版には、ドラマCDの原作である「夏の城」のほか、メルローズが二度目の夏城を訪れる「金環蝕」、カートと結ばれる「快楽の深淵へ」、クライシスの結婚話が持ち上がる「青い薔薇」、クライシスがカートを囲うにいたるまでの過去編「エクリプス」の五作が収録されています。
さすが「趣味は塩沢兼人」と言いきる山藍先生…。と思わずうなってしまう、塩沢さん演じるカートの「声」の描写の数々。読んでいるだけでCDの続きを「聴いた」気分になります。

塩沢キャラ出演度:★★★★★(受)

五作中四作がメルローズ視点で進みますが、主役です!と言ってしまってもいいのではないかと。

原作者○山藍紫姫子
入手状況○イーストプレス刊・完全版全1巻

ひとくちメモ

収録作のタイトルは完全版発行にあたってつけられたものであり、初出は「金環蝕1」「金環蝕2」となっていました。

花夜叉

篠芙の台詞が全部塩沢さんで再生されるから読んだほうがいい――ドラマCDを聴いたのち、そう言われて原作を手にとりました。

ドラマCDは(異母)兄弟ものとしての側面をやや強調した構成でした。こちらはそれに加えて、ドラマCDでは匂わせる程度だった観月の重鎮や客の老人らとの情交が繰り返し書かれ、篠芙の悲劇性が増しています。
しかし、それこそが本作の肝。私はこの作品で耽美の何たるかを叩き込まれました。

「耽美」というものに免疫のない方は、先に「スタンレー・ホークの事件簿」などから触れられるほうが衝撃は少ないかもしれません。角川文庫から出版されているので書店に並んでいますが、何も知らずに読むと非常に……ええ、衝撃的です。

塩沢キャラ出演度:★★★★★(攻→受)

明煌視点で進む際は出てこないシーンもありますが、篠芙の幼少時代を書く「散る花」では完全に主役です。

原作者○山藍紫姫子
入手状況○角川文庫・全1巻→続編あり

ひとくちメモ

山藍先生の同人誌「花守」に、用語辞典や観月邸の見取り図が載っています。何より、山藍先生ご自身による真木×篠芙の小説を読めるというのが嬉しくてなりません!真木さんファンの皆様、必見です。

THE DARK BLUE

山藍紫姫子先生による吸血鬼モノ×三角関係。ぞくりとするような、妖艶でエロティックな「血」の描写は、実に山藍先生らしく印象的です。他の山藍作品と比較すると、王道を行くストーリーや、控えめな耽美描写等、比較的一般向な仕上がりになっているという点は、好みが分かれるところかもしれません。と言いつつも、私はこの作品が大好きで、小説もCDもしつこいくらいにリピートしております。…中の人効果とか言わない。

単行本には続編(THE DARK ETERNAL)も収録されており、本編では示唆されるに留まったオリヴィエの正体が明らかにされていきます。クライマックスで妖しく変容していくオリヴィエ――是非こちらも音声化していただきたかった…と常々思います。

塩沢キャラ出演度:★★★★★(主役です!)

まごうことなく主役!本編・続編ともに、全編を通してオリヴィエ視点で話が進みます。

原作者○山藍紫姫子  挿絵○舞方ミラ
入手状況○角川ルビー文庫・全1巻

ひとくちメモ

同人誌ですが、舞方ミラ先生によるコミカライズもなされています。「THE DARK BLUE」「THE DARK ETERNAL」の全2冊。

ドラゴンランス(ドラゴンランス戦記)

剣と魔法とドラゴンたち。〈暗黒の女王〉復活阻止のため、ハーフ・エルフやドワーフ、ケンダー、人間といった種族混成パーティーが旅をする米国ファンタジー。

全8巻のカセットドラマは小説の流れを踏襲しているものの、尺の都合で削られたり改変されたりしたシーンも多くあります(いかんせん分厚いですからネ)。つまり小説では、語られなかった彼らのエピソードをたくさん読めるということ!元々ファンタジーに苦手意識がなく、安田均さんの邦訳も素晴らしいので、ぐいぐい読み進められました。
アスキー社版には原著者による豊富な注釈も掲載されています。後書きや制作裏話が好きなので楽しく読みました。

塩沢キャラ出演度:★★★☆☆(主人公のパーティーに属する。物語の軸になる一人)

自身の身体に鞭打って何度も一行を危機から救う姿や、いきいきと手品を披露するさま、スタームとの歩み寄りエピソードである大長虫キャティルペリウス、他種族に蔑まれるどぶドワーフに見せる親しさと優しさなど、惜しくもカセット版では削られてしまった部分にも彼の魅力が詰まっています。
カセットのレイストが好きな方はもちろん、そうでない方にも是非読んでいただきたいなと思います。

原作者○マーガレット・ワイス&トレイシー・ヒックマン  日本語訳○安田均
発行○アスキー
入手状況○単行本・全6巻

ひとくちメモ

D&D(ダンジョンズ&ドラゴンズ)というゲームが本作の大元です。
また、株式会社アスキー・メディアワークスのサイトにて、シリーズが紹介されています。どうやらレイストリン贔屓です(笑)

小説(派生)

花鬼

花夜叉続編。耽美度はさらに増しており、小林智美先生の写実的な挿絵も相まってたいへん爛れた感じに仕上がっています。
宙ぶらりんだった明煌と篠芙の関係がどうなるかという話だったはずですが、あまりに衝撃的なプレイがあり、とても冷静に考察できるものではありませんでした…。いやまあ、長恨歌のアレとはどっこいどっこいか…。

塩沢キャラ出演度:★★★★★(受)

主役です。

原作者○山藍紫姫子
刊行情報○角川書店・全1巻

ひとくちメモ

2014年7月現在、こちらは文庫化されていません。

電脳都市 OEDO 808「華麗なる堕天使(ルシファー)」

メディアミックス作品なので、厳密には派生ではありませんが、OVAより後発なので一応ここに。以下では、ベンテンが主役の第二巻「華麗なる堕天使(ルシファー)」を中心に取扱います。時系列的には、小説版三作とも同時並行で、それぞれのストーリーが絡み合いながら進んでいきます。

ベンテン主役です!ベンテンが電脳刑事になるまでのお話。そして明らかになるベンテンの過去。サイバーパンク・テイストは他と共通ですが、そこにサイキック要素が加わるのはこのベンテン編の小説だけなので、その点が一番特徴的で、若干異質なところです。また、小説全編を通して、女装姿のベンテンが楽しめるのも貴重です(ゲームでも女装しますけどネ)
表紙、口絵や挿絵を川尻監督が直々に手掛けていらっしゃるのも、ファンとしては大変感激でした!必見です。

塩沢キャラ出演度:★★★★★

OVAやゲームと比べても、ベンテンというキャラが一番よく描かれてるのはこの小説版だと思います。
ちなみにセンゴク編やゴーグル編の小説にも、ちょろっとだけ登場します(顔見せ程度)。

原作者○遠藤明範
入手状況○富士見ファンタジア文庫・全3巻

ひとくちメモ

時系列的には、小説→ゲーム→OVAで、小説のセンゴク編がゲームの序章になっています。どの順番で触れても全く問題ないように作られてはいますが、小説の後にゲームをプレイした方がより深く楽しめるかとは思います。

テイルズ オブ ファンタジア 語られざる歴史

本編の前日譚(IFストーリーという説もあり)。ダオスが心を開いた唯一の人間ウィノナを主人公とした番外編。
「ゲームのオープニングに登場する4人は誰なのか?」「なぜダオスは未来にしか転移しないのか?」といった、本編で明かされなかった部分に対する解答を交えつつ、「魔王」として人間と戦うことを決断していくダオスの悲劇が描かれています。

ゲーム・ドラマCD・小説間で完全な整合性が図られているかというとそうでもないので、ストーリーや設定自体は一種のパラレルとして捉える必要がある部分もありますが、ダオスというキャラクターの孤独や怒りや苦悩や人間味が深く感じられるという点では、最も重要な公式資料の一つです。

塩沢キャラ出演度:★★★★☆(主役…と見せかけて)

主役はダオスではなくウィノナなので、登場しないシーンもあります。ということで、星1つだけ減らしています。

原作者○祭紀りゅーじ
入手状況○電撃文庫・全1巻

装甲騎兵ボトムズ

塩沢さん演じるバイマンが登場する二作品が、「ザ・ラストレッドショルダー(以下LRS)」「ザ・ファーストレッドショルダー(OVA「野望のルーツ」)(以下FRS)」として、それぞれノベライズされています。話の流れはOVAに忠実ですが、本編では描かれていなかったシーンも多く追加されており、OVAの世界観を満喫し、じっくりと理解するためのマストアイテム…と言っても過言ではありません。

FRSの方は特に追加シーンが多く、しかも衝撃的なシーンが目白押しなので、OVAを観て興味を持たれた方は是非小説版にも触れていただくことをオススメします。OVAを観る目が180度変わってしまいそうな、危険な一作ではありますが…。

塩沢キャラ出演度:★★★☆☆(OVA準拠)

LRSの方では頻繁に登場しますが、FRSではOVA同様、比較的控えめです。LRSでは延々とムーザにちょっかいを出すバイマン、FRSでは堕落して薄汚れたチンピラ的バイマンが見どころです。
ただ、バイマンの代名詞的台詞とも言える「こいつの肩は赤く塗らねぇのか?」がカットされていたのは少し寂しいです…(´・ω・`)

作○吉川惣司  絵○塩山紀生
入手状況○アニメージュ文庫・全2巻

ひとくちメモ

アニメでは「ザ・ラストレッドショルダー(85年)」→「野望のルーツ(88年)」の順番でしたが、小説は逆で、FRS→LRSの順に発刊されています。そのため、LRSの中にも「野望のルーツ」を踏まえたシーンが登場するのは大変嬉しく、面白いところです。

変幻退魔夜行 カルラ舞う!奈良怨霊絵巻

原作文庫第1巻「奈良怨霊絵巻」のノベライズ。原作のレギュラーキャラは出ますが、オリジナルキャラクターも多数出てきます。大筋は原作をなぞりながらもオリジナル展開・独自設定が目白押し。

塩沢キャラ出演度:★★☆☆☆

一人称が「ぼく」になったり双子にタメ口をきいたりします。活躍しません。

作○六道慧
刊行情報○ソノラマ文庫・全1巻

ひとくちメモ

錦織さんの銃はブローニング1910だそう。

ドラゴンランス伝説

前作「ドラゴンランス戦記」で英雄の一人となったキャラモン。彼は弟レイストリンの別離にショックを受け、飲んだくれの駄目男になっていた…と、なかなか衝撃的な導入で始まる本作。双子の物語であると同時にレイストリンの物語でもあり、兄キャラモン以外に、聖女クリサニア、弟子たる精悍な若者ダラマール、最強の魔術師フィスタンタンディラスといった人々が登場し、彼らとのかかわりを通してレイストリン・マジェーレという人物を浮かび上がらせます。

本編で描写される、凄まじいとさえ言えそうな双子の憎悪と愛情。戦記では盲目的な愛情のみであったキャラモンからレイストリンへの感情に、とうとう冷たい本気の憎悪が加わり、苦悩の末に下した決断。その裏に流れる、永劫に手放せないであろう愛情。これがまだ2巻の内容(!)
そこからどう展開していくかは、どうぞ本作を手に取ってご確認ください。

塩沢キャラ出演度:★★★★☆(最重要人物です!)

邪悪と冷酷、驕慢、権力欲…ところが一方で悪夢に怯え、闇の中で力強い兄の手を求める、危ういほどの脆さを抱えている。強大な力を手にしたことで前者が戦記時代よりも深刻化したために、後者の深度もまた増しています。
前作と変わらず数々描写されるレイストの「声」「語調」の塩沢さん度は山藍先生の作品さながら!当て書きでないのが信じられないほどです。

作○マーガレット・ワイス&トレイシー・ヒックマン  日本語訳○安田均
発行○アスキー
刊行情報○単行本・全6巻

ひとくちメモ

「戦記」が地理を旅する物語だとすれば、こちらは時間を旅する物語。ひょんなことから〈片時も黙っていないケンダー族〉タッスルホッフが同行してくれるので、シリアスどん底にはなりません(タッスル、さすが)。
読書中、勝手な脳内CVはダラマール(置鮎龍太郎さん)クリサニア(潘恵子さん)でした。

超獣機神ダンクーガ 獣機神曲

TVシリーズ&OVA(白熱の終章)終了後のお話で、亮が主役のオリジナルストーリー。獣戦機隊の面々も登場します。司馬夫妻がイグアナを飼っているとか、亮が芝居っ気たっぷりにドイツ語を使うといった部分は新鮮でした。
表紙及び本文イラストは只野和子さんの手によるもので、髪を後ろで一つに縛った亮のイラストもあります(男前!)。登場人物紹介の大人びた沙羅も素敵でした。

塩沢キャラ出演度:★★★☆☆(主役…ではありますが)

複数のオリキャラが出張るため、そこまで出ずっぱりではありません。

作○滝沢一穂  原案○奥田誠治
入手状況○ケイブンシャノベルス・全1巻

ひとくちメモ

本編と共通する登場人物は獣戦機隊の4人と葉月博士、亮の妻になったダニエラで、ダンクーガに乗っての戦闘もあります。

小説アンジェリーク異聞 -剣豪倉菱無関心之介-

基本的にはタイトル通り、剣豪設定のクラヴィスを主人公に、守護聖たちが時代劇風の世界にいたら…というパロディストーリー。独立した5つの短編から成り、最も長い最終章ではス○ー・ウ○ーズの設定をミックスしつつ、神鳥守護聖らも登場させて全体を決着させています。
アンジェリークたち女性陣も登場するものの、男女の恋愛要素はごく薄め。ただし守護聖同士の関係性や、クラヴィスの先代女王への恋心など、ゲームの根底は踏襲しています。

まず副題にズッコケました(笑)「無関心之介」て! これは面白そうだぞ、と思って読み始め、テンポの良さと、おふざけ9・シリアス1のさじ加減に見事にはまりました。宗真仁子さんによるイラストやコミックも絵柄の再現度が非常に高く、満足の一冊です。

塩沢キャラ出演度:★★★★★(主役です!)

長剣を引っさげた着物姿で、静闇安息流の遣い手。ギャグパートもこなします。
家賃を払うのにも苦労する貧乏長屋住まいですが、その正体は安寿太夫(先代アンジェリーク)の指南を受けた裏幕府の一員。

作○久美沙織  コミック・イラスト○宗真仁子
発行○光栄
入手状況○単行本・全1巻

ひとくちメモ

パスハやサラは出てくれますが、残念ながらカティス様は登場しません。
パロディ作品とはいえ、光栄さんから「裸撫裸撫布羅都主(ラブラブフラッシュ)を受けて至近距離で見つめ合う寿売明日と倉菱」やら「寿売明日に抱きすくめられている倉菱(←身長差おかしいんじゃないか・笑)」といったイラストが載った小説本が出ていようとは…。他の守護聖も色々キワどいです。