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2014年2月11日 緒方恵美の晴天ヘキレキ!Vol.13

概要

タイトル 緒方恵美の晴天ヘキレキ! マンスリートークライブラジオ Vol.13 (番組特設サイト
場所 豆風ライブハウス 代官山「晴れたら空に豆まいて」
日時 2014年2月11日(火・祝) 12:00 開演
出演者(敬称略) (MC)緒方恵美、(ゲスト)古川登志夫

緒方恵美さんが、親交の深い方々をゲストにお迎えしてお送りするトークライブ。今回が13回目ということで、ちょうど一周年記念の回でした。
ライブの様子は、「音泉チャンネル」にて生放送されたとともに、「声優グランプリ(2014年04月号)」にて記事が掲載されています。

スペシャルメニュー

「豆もやしの肉みそがけ」と「南斗外駄拳!」

会場では、ゲストの方にちなんだ「豆料理」&「スペシャルドリンク」が。

お料理は、古川さんが豆もやしをリクエストされた…とのことで、「豆もやしの肉みそがけ」でした。

ドリンクは、ノンアルコールのものが「ノンアル鷹は爪を隠す」ということで、ノンアルコールビールでした。鷹…と言えばホークス・アイ!古川さんの直々のネーミングだそうですが、こういう遊び心が嬉しいです( ̄▽ ̄*)

そしてアルコールドリンク…って古川さんお酒飲めないのにどうなるの!?と思っていたら、「南斗外駄拳!」…つまり「なんと、外だけ~ん!」ということでホッピーの外だけ(度数0.8%)という(笑)お茶目すぎます。開演前からとっても楽しませていただきました。

前説

会場だけのお楽しみ…として、緒方さんによる前説がありました。第一声の「こんにちは、平野文です」に湧き上がる会場(笑)普段は「平野綾です」など、後輩声優さんの名前を挙げられるのが恒例だそうですが、ゲストの古川さんにちなんで、平野文さんのお名前を出されたようでした。

トークライブ

レポートを書くまでにかなり日にちが開いて記憶がおぼろげになってしまったこともあり、メモを頼りに、古川さんに関するお話の部分だけ、簡単にご紹介させていただきます。(緒方さんに関する部分は、他の方が綿密なレポートを残してくれているであろうことを祈りつつ…)

古川さんご登場

童謡「桃太郎」

若干照明が落とされ、スポットライトが当てられた古川さんのお手元に、突如始まるアコースティックギターの伴奏…。何が始まるのか!?とドキドキしていたら、童謡の「桃太郎」を歌い上げられる古川さん!生放送ではこの部分はカットされていたようなので、会場だけの嬉しい一幕でした。

そして第一声はなんと「皆さんこんにちは、古谷徹で~す」(笑)会場の笑いも収まらぬうちに「ぶったね、二度もぶった!父さんにもぶたれたことないのに…」と矢継ぎ早にファンサービスをしてくださる古川さん(笑)
思わず「大変なものを聞いてしまった…」と呟く緒方さんに、「いいんですよ、ダチだから」と飄々と返す古川さんが何ともカッコよかったです。

「すぐ終わるからこの歌(桃太郎)にした」と仰った古川さんに対し、緒方さんが「この間ライブもされたばっかりじゃないですか!(笑)」と返されたことから、先日のスラップスティックのライブのお話に。
いきなり「あれは黒歴史で…」と仰るから何事かと思ったら、あのひらひらの衣装が恥ずかしくてたまらなかったそうで…!「三ツ矢雄二が選んできたんだけど…。自分はいいんだろうけどね!」と、不満を漏らす古川さん(笑)

スペシャルメニュー

「南斗外駄拳!」とシンの声でメニューをコールしてくださるという、ファンサービスっぷり! 昔、塩屋浩三さんが「古川ちゃん。飲めないんだったら、黒ビールみたいに見えるから、黒ホッピーを頼んで飲んでたらいいから」と教えてくださったことがきっかけで、ホッピー(外だけ)を頼むようになったとのことでした。

運ばれてきたホッピーに口をつけられながら、わずかながらもアルコールが入っているから、飲んでいると段々顔が赤くなってくる、と仰る古川さん。「赤影みたいに、ここだけ赤くなっちゃう」と、随所随所に小ネタを挟んでくださいます(笑)

ゲストへのお便り

 青二プロダクションに誘われたきっかけ

「当時、若手の方がごそっと抜けた時期(註:ぷろだくしょんバオバブ独立=1979年)だったので、若手が欲しかったんじゃないかと思いますね。塩沢兼人さんくらいしか主人公を演る人がいらっしゃらなかったから、31、2(歳)という若い人が欲しかったんじゃないですかね」

急に塩沢さんのお名前が出て大変びっくりしました。同時に、80年代前半の主役級ラッシュにはそのような背景もあったのか…という発見も。

アニメの仕事について

「一番最初にロボットものの主人公をやったとき(マグネロボ ガ・キーン)は、難しくて僕にはできない仕事だと思った」「古谷君が『鋼鉄ジーグ』を先にやっていたから、後ろでずっと見学して勉強していましたね」

仕事が面白くなってきたのは「機動戦士ガンダム」くらいから、楽しくなってきたのは「うる星やつら」の頃くらいから、というお話もありました。

「蒼き伝説シュート!」

「典型的な二枚目で嬉しかったけど、途中で死んじゃうんですよね。ただ、その後もちょくちょく空に出てきて、台詞が『トシ、サッカー好きか…』これだけなんですね(笑)」「使いまわししたらギャラは発生しなくて良いと思うんですけれど、なぜか使ってくれたんですね。ディレクターが優しかったんでしょうか…。そういう思い出があります」

「うる星やつら」

あたるの前はひねくれた役や内向的な役が多かった、と仰る古川さん。「(軽い役は)僕のメンタリティとは全く真逆で、本当は内気で内向的で真面目な性格で、女性の目を見て話ができないような性格で…。だから人前でこうやって喋っている自分が信じられませんね。何のキャラクターに自分は今なっているんだろうというような感じです」

フィギュアについて

奥さんが長物を掛けるのに使っていたクローゼットを、勝手にフィギュア棚に改造してしまって怒られた、というお話など…(笑)

お気に入りのゲストキャラクターについて

「1話限りではないが、ソウルイーターの鬼神は印象に残りました。いわく言い難い、でもあたるみたい、だけど怖い。面白いキャラクターです」

実写版「北斗の拳」の吹替について

「アニメでは絵なりのリアリティを追求して演じるわけですけれども、生身の人間が出ていることで、半分だけみたいな感じがして、やりづらいところがある。しかも全く新しいキャラクターでなく、一度アニメで当てている役ということで、どうやっても違和感があるだろうな、という感じがあった。だから、別物として考えていただいた方がいいかな…という気はしますね」

神谷さんはディレクターさんのご指示もあり、アニメと同じようなテイストで演じられていた…など、貴重なお話も色々といただきました。

一番多くチョコレートをもらったキャラクター

「若い女の子に受けるようなキャラクターとか、ピッコロが悟飯を修行するシーンの後とか…。でもやっぱり(一番は)『うる星やつら』とかやってた頃じゃないでしょうかね。最近いただくのはエース(に宛てて)ですね」

四文字問答

ゲストの方を表す四文字熟語(造語)をリスナーの方から募集するコーナー。古川さんご自身は「一両役者」…だなんて大変ご謙遜されておりましたが、「古転八起」「趣味多才」「ダーリン」「睡眠不足」「優男豪胆」…など様々な熟語が寄せられました。
投票により選ばれたのは「軽妙粋人」! 古川さんの役柄やご自身のお人柄が反映された、素敵なお言葉だと思います。

告知

翌日に発売を控えた「オジサマ専科vol.11 A Wonderful Holiday~おしゃれ休日~」のご紹介がありました。急に台詞を取り出して、実演してくださる古川さん! いつもの古川さんよりも深みのある、しっとりとした感じのお声で…。生でお聞きできるなんて、大変贅沢なひとときでした…!

アフタートーク

トークライブも終了し、ここからは再び会場限定のお時間に。

「声優グランプリ」の公開質問コーナー

海外ファンの雰囲気は?

「思ったより規模が大きくて、ファンの熱気も凄い。日本のコンテンツがここまで知られていて、ここまで人気があるのかと、びっくりします」

愛犬について

「いつもキャラクターの名前をつけています。最初は『あたる』…次は『遊馬』で、まもなく『エース』が増えるかな、という感じです」
凄くひょうきん者でかわいらしいと、シーズーにべた惚れの古川さん。この後まもなく、twitterで「エース」くんにお目にかかれるように…(´v`*)

締めのトーク

最後には、緒方さんからの「今後について…」というご質問に対し、「定年のない仕事だから、生涯現役で」とのお言葉。「若い人が出てくる中で、いつまで僕らが頑張っていいのか…という疑問もないではないですが、こういう仕事だから、年齢関係なくやっていきたい」

そしてお話は、直前にお亡くなりになられた永井一郎さんの話題に。お別れの際のお話や、最後にお会いした際のお話など…。トークライブの中でも、永井さんのお話はしばしば登場しましたが、永井さんの温かくて楽しいお人柄と、尽きないエピソードには、目頭が熱くなることもしばしば…。

 あとがき

普段のフィギュアの蒐集っぷりからも感じられることですが、演じられてきた役柄に対する古川さんの愛情を改めてひしひしと感じることができた一日でした。リスナーからのご質問にもたくさん答えていただきまして…!(ちなみに「お気に入りのゲストキャラクター」を聞いたのは私です)放送の中でも一番お時間を取っていただけたコーナーで、初めて耳にするお話もいっぱいで…大変貴重でありがたいひとときでした。
古川さんと同じお酒(一応)を飲みながら、同じ空間でお話を聞けるというのも、滅多にない機会なので嬉しかったです。

そして何より、素晴らしいMCをしてくださった緒方さん!お話の端々に解説を挟んでくださり、トークもおもしろく・わかりやすくと…大変楽しいトークライブだったのも、緒方さんの人気と、お人柄と、話術の素晴らしさに尽きます。とても心に残る一日になりました。楽しかったです!

(文責:48)