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二部-コント(刑事)

全公演共通・スラップスティック刑事編

まず舞台にBGMがかかります。
(何のBGMか分からなかったのですが、調べてみると刑事ドラマ『太陽にほえろ!』のテーマ曲だそう。だから鼻曲がり署なんですね)

最初は野島さんの独壇場。客席と掛け合いされることも多くてとっても楽しい。
今回は警部という役どころです。なんか部屋が臭いな、という小ネタも織り込みずみ。

ふと、内ポケットの携帯電話が鳴ります。

野島「はい、鼻曲がり署」 (「太陽にほえろ!」七曲署(ななまがりしょ)のパロディ)
客席笑い。野島警部は「面白いだろ?」なんて言っちゃうお茶目さん。

野島「なに。犯人を捕まえた? 痴漢? スリ?」
罪状を3件ほど挙げられます。14日昼には、痴漢の後ろに強姦がきていたような(笑)

野島「よし、連れてこい。ガチャ」
ガチャ、と切って、受話器を置く真似をされます。
今(携帯)はガチャとかいわないんだよね、というところから、こういう機械わかんないんだよ、という話に。昔は回す電話(黒電話)があってね…、と懐かしい話。

野島「IT(アイテー)には弱いんだよ。(扇子でぱしっと頭を叩いて)アイテ、なんつって」

古谷刑事&古川容疑者登場

そこに古谷刑事が黒スーツ&サングラスの男を引っ張ってきます。

古谷「警部、犯人を連れてきました!」
古川「何だよいてーな」
古川さんは後ろ手に縛られていて、縄の先は古谷刑事が持っています。

古谷刑事はスーツ姿(14日昼夜)。ジャケットレスで、白のYシャツは確か、捲って七分(または肘上)にされていたような(恰好よすぎです)。
古川さんもダークカラーのスーツ姿。に、黒のサングラス、中のシャツも黒。かかか恰好いい!! 字では到底表せないあの破壊力。とんでもないです。

古谷「なんかこの部屋臭いですね」
野島「君もそう思うかね」
古谷「ええ」
部屋を歩き回り、机の下を見た刑事が気付きます。
古谷「あっ警部、こんなところにスカンクが!」
野島「私はそういうシャレは好かんく」

ONE PIECEネタ

二、三、警部と刑事が言葉を交わし、容疑者が「これ外せよ」と会話に入ります。
古川「俺は縛られてんのは嫌いなんだ」
古谷「何で」
古川「……嫌な思い出があるんだよ……あれは頂上決戦のときのこと」
理由を問われ、当時を思い出すように語る容疑者。何の話かすぐに察してざわつく客席。
古川「ながーい階段があって」
エースが処刑台に向かうシーンのことですね。
(私がワンピースをかじったことくらいしかないものだから詳細は記憶から抜け落ちましたが、白ひげがどうこう、とわりあい詳しめの説明がありました)

語り口調の終わりに、
古川(エース声で)「できの悪い弟を持つと兄貴は心配なんだ」
これが14日(昼夜同一)。どよめき、歓声! ナマ台詞です!
16日は「来るなルフィー!!」でしたでしょうか。絶叫系の台詞で。
「愛してくれて、ありがとう」も三公演のうちのどれかではあったような…。

古谷(台詞を受けて)「あっ知ってる! ワンピースのエースだ」
古川「おぅ、知ってるか」
古谷「わー、似てる似てる」

14日夜には
野島「おまえ声優か」
古川(一瞬言葉に詰まる)「台本にないよ」(「台本通りやれよ」だったかも)
警部、フリーダムです(笑)

ガンダムネタ

さて、手首を戒める縄について、警部の判定は。

野島「外してやれ」
古川「おぅ外してくれんのか」
古谷「いいんですか?」
野島「いいんだよ」
古谷(縄を外しながら)「ガチャガチャガチャッ、ガシャン」
野島「おい、何で縄がガチャガチャいうんだ」
古谷「あっ、すみません。僕メカ好きのガンダムオタクなもので」

ガンダム、に沸く客席。古谷さんは期待を裏切らず、
古谷(アムロ声で)「僕が一番うまくガンダムに乗れるんだ! アムロ、行きまーす!」

14日昼夜は古谷刑事の服装がスーツだったと書きましたが、16日は白のTシャツに黄土色のチノパンでした。
どうしてかという疑問はここで解けます。
古谷刑事、くるっと客席に背中を向けてTシャツをアピール。背中側に大きく絵が描いてあります。
私は16日は二階席だったのではっきり見えませんでしたが、描かれていたのはガンダムだったのだろうと思います。

ここで、もう一つ二つアムロの名台詞があり、客席の歓声がおさまるのを見計らって、
古川(カイさんボイスで)「そういう言い方好きだぜ、アムロ」
(※当日のメモでは「嫌いじゃないぜ」になっていますが、ネットでカイ・シデンの台詞を調べるとこうなっています。出典はガンダム#27)
客席からは歓声が上がりっぱなしです。
夜の部では、古谷さんが「カイさん!」と呼ぶ場面も。

古谷「そんなことやってないでガンキャノンに乗ってください」
古川「あれすぐ膝ついちゃうんだよな」

ガンダムの話で楽しそうに盛り上がる二人を見て、
野島「俺もガンダムやったことあるんだよ。なんだったかな…ガンダムエース」
古谷「ガンダムエースは雑誌だよ(笑)∀ガンダム!」
野島「そうそう!」
古谷「あのヒゲのガンダムね。カッコわるいやつ(笑)」
14日昼の部では、「∀ガンダム」は客席の男性から飛びました。

ガンダムネタ(椅子/ぶったね)

いい加減コントの順番が怪しくなってきましたが、確かこのあたりで、立たされっぱなしの容疑者が不平をこぼします。

古川「ここには椅子もねぇのかよ」
野島「何を言ってるんだ。あるだろうそこに」
古川「どこだよ」

首をめぐらせて探す容疑者。
目に見える形で舞台上に置いてあるのは、真ん中にでーんとあるスチール机(? 朝礼台のはしごがついていないものをイメージしてください)と、後ろに転がされている箒のみ。
しかし椅子はあるのだと言われます。警部にも刑事にも見えている様子。
古谷「あるじゃないかここに」
スチール机の横で「ここに、」と椅子の輪郭をなぞるようにする古谷刑事。
古谷「これは、ガンダムをデザインした大河原邦男先生デザインの椅子なんだぞ!」
それはすごい(笑)

大河原先生デザイン、の話は、16日はカット。14日夜には、椅子の形容詞に「高機能高性能」というのもついていました。
14日夜は昼に比べて、よりパロディ台詞が多くなっていて
古谷(椅子に座っているふりで)「僕が一番うまくこの椅子に座れるんだ! アムロ、行きまーす!」
なんて台詞も。

野島(古谷刑事に近付き、持っていた扇子でぺしぺしと刑事の頭を叩く)「[何か声をかける]」
古谷(振り返って)(アムロ声で)「二度もぶった! 親父にもぶたれたことないのに!」

凄いなぁ…。リアルにあの声でしたよ。もう34年も前になる、テレビ版の。
昼の部なんか感動に次ぐ感動で、もうコントの流れなんて覚えてません(ということで「これ違うよ」のご指摘お願いします)。

ここから古川さんが「Wでぶったから、だぶった」と繋げるのが本来の流れですが、14日夜は、警部が扇子でぺしぺしぺしと三度叩き、叩かれた古谷さんが「三度もぶった! 親父にもぶたれたことないのに!」と変更したため、本来は二度もぶった、からのだぶった、に繋げるはずだったのに、と古川さん。
フリーダムなメンツ(主にリーダー・笑)だと台本どおりにはいかなくて大変です。

こぼれ話

この叩くところだったか、
野島「チューインガムの話はやめろ」
との発言に、苦笑する二人。
古川「何でチューインガム?」
古谷「ガとムしか合ってないよ」
思わず突っ込みがもれたよう。

続・取り調べ

取り調べは続きます。

古谷「吐け!」
古川「うげー」
野島「何やってんだ」
古川「だって吐けって言うから」
古谷「自供しろって言ってんの!」
古川「それはできねぇ」
古谷「何で」
古川「…“力”に屈したら男に生まれた意味がねェだろう」
格好いい。エースの台詞ですね。

容疑者が舞台の奥に置いてある箒に目を留めます。
古川「あんなところに箒があるが」
古谷(箒を持って古川さんの前の床を掃くふり)「箒で、掃く」
古谷&野島「あはははは」
野島(笑っていたのがいきなり真顔になって)「私はそういう冗談は嫌いだ。箒は、放棄しなさい」
ここらへんはちゃんと、台本どおりですね(笑)

釈放してくれという話になり、古谷刑事が警部に確認すると、OKがでます。

このくだり、(または冒頭の手首の縄を外す場面かも)14日昼の部では
古谷「こいつどうしましょう警部?」
野島「脱がせろ」
!? 警部、そんなことをさらっと(笑)
もちろん実際にはシャツどころかジャケットも脱がせてくれません(惜しい!・笑)
古川「台本にないよ」
戸惑い気味の古川さんを見られました(^^♪

そういえばコンサート前、台本書き上げた、という報告ツイートに、みんな台本どおりやってくれない、とも書かれていましたね~。
お疲れさまです…^▽^
ちなみに「台本にない」に対する野島さんの返答は、「いかに困らせるか考えてる」でした。リーダー(笑)

古川さんは腕時計に目を落とすしぐさをして、「約束があるんだ。急いで行かなけりゃならねぇ」ということで、「マカンコウサッポウ!」(ポーズ (額に二本指をあてて気を溜めた後に、そのまま前に突き出してビームを発射する、というポーズ(「魔貫光殺砲」))つき)と客席を沸かせて上手側へハケられます。
(詳しく言うと、「飛んでいこう。マカンコウサッポウ! ばびゅーん」。……ばびゅーんだったかな? 技名の言い方は恰好よくて、その後ろの効果音はかわいかったなぁ)
残された古谷さんがピッコロ大魔王、と元ネタをおっしゃるのですが、14日昼はプラスの評価だったのが、14日夜と16日には「ピッコロ大魔王じゃない」「あんまり似てなかったな」と厳しいコメント(笑)

ところでこの「マカンコウサッポウ」、DBにおけるピッコロの技「魔貫光殺砲」とは違います。
詳しくはgoogle先生に任せるとして、さっくり言うと世間で広まった面白写真を撮る手法の一つ。1人を中心に周りの人間が吹っ飛ばされているように見せる撮り方のことです。
古川さんご自身もtwitterにその写真をupされています。(2013/5/26のツイート)
「飛んでいこう」ということは、今回はこちらの意味で使われたのでしょうね。

それから、
古谷「警部、あいつほんとに釈放してよかったんですか?」
野島警部は構わない、と答えます。今はほら、なんとか月間だから。
古谷「なんとか月間?」
ここは野島さんのアドリブの入れどころ。安全月間、やら、何やら。ボケたおす野島さんとツッコミの古谷さん。その場のノリで、という様子だったので、様々なところへ飛ぶボケを拾う古谷さんには、お疲れ様です、と言いたくなります(笑)
古谷「防犯月間ですか?」
野島「それだ」
なんとか月間、は判明したものの、『防犯』と言うからには釈放してはダメではないかという話に。

最後にはお二人とも客席を向いて、
野島「これにて一件コンクリート」 (古川さんがナレーションをしていらした特捜戦隊デカレンジャーの名台詞「これにて一件コンプリート!」のパロディ)
古谷「固まっちゃったよ」
軽快なBGMと、客席の手拍子にのって、(箒も持って)ご退場です。